また、被災地の酒を飲む。

難波の高島屋をのぞくと、日本酒売り場に「東北応援」と言うことで、東北の酒蔵の商品が並んでいた。その横にイベントで愛媛の酒蔵のコーナーが出来ており、「吹毛剣」という、水滸伝にちなんで名付けたと思える酒が並んでいて心惹かれたが、いいお値段でもあり、ここは被災地応援だし、で面白いラベルの酒を選んだ。


<リンク先は同じシリーズの辛口>
原料米:---
精米歩合:65%
日本酒度:-3~-5
酸度:1.5
アルコール分:15~16%
産地:宮城県
安い、日常用のお酒のようだが、品名にはどういう意味かわからないが「無鑑査」とあり、また、その説明だろうか、ラベルにはそこそこの量の文章が書かれている。
昔日本酒やウイスキーには等級と言うものがあり、日本酒の等級は鑑査で定められていたようで、その時代から鑑査に出さず等級を受けずに販売していたので「無鑑査」だそうだ。
税制の変更だかなんだかで等級はなくなったが、昔馴染んでいたサントリーのウイスキーだと確かトリスとレッドが2級、ホワイト、角あたりが1級で、通称だるまことリザーブから上が特級だったか。ま、金の無い時はトリスばかり呑んでいて、金があればバーボンとか買っていたので国産の特級には縁があまり無かったが。
それはさておき、その無鑑査の甘口はどんなもんだろう。
まず、香りは控えめだ。含むと、さらっと入ってきて、甘いと言う感じはさほど無い。しゃばしゃばしているのか、と思える。が、一瞬遅れてアルコールの切れ味やエキス分と言うか、どっしりしたものなどがやってくる。その後口の中に、何となく懐かしいような、日本酒らしい味わいが残り、これが甘口と言うことなのだろうか、と思わせる。昔ながらの日本酒と言う感じだろうか。まずまず美味く安価でもあるのでなかなか良いと思う。

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