Weitblickレーベルのショスタコーヴィチ2種。

東北大震災への寄付プロジェクトに乗っかって注文した、テンシュテットの5番と、スクロヴァチェフスキの10番。4月頭には届く予定だったが、震災の影響か注文が殺到したのかわからないが2週間ほど遅れて届いた。
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スクロヴァチェフスキの10番はベルリン・ドイツ響とのライヴ録音。じわーっとした冒頭、指揮者もオケも慎重か。そのまま1楽章は終わり、2楽章で速い展開を迎えるが、冷たさ、固さ、スピード感など、カラヤンやムラヴィンスキーと比べると、穏当だ。3楽章でまた落着き、終楽章になってようやく何となく空気が変わり、のって来る。何となく、終わりよければ全てよしと言う感じだった。
5番はテンシュテットが70年代にミュンヘンフィルと組んだセッション。マーラーの5番と8番を聴く限り、ちょっとおどろおどろしいくどい音楽を作っちゃう人と言う印象がある。タコさんなら4番なんか似合いそうだ。
さて、聴いてみると冒頭から、なんじゃこりゃ、という感じ。たらーーん、たたーーん、と始まるところが、たらーーーーーーーー、たたーーーーーーーーと、引っ張る引っ張る。遅いのだろうけど遅いと言うよりやたら引き伸ばす感じで、違和感をかんじさせたまま曲は進んでいく。2楽章の軽妙な場面でも、ユーモラスな旋律をじっくり深刻に奏でているようで、それはそれで妙な面白みが出てよいのだが、以後、やっぱりどこか変だ。終楽章の冒頭は遅さが功を奏していい感じなのだが、逆にコーダが妙に速くて軽くて呆気に取られ、そのまま終了。あまりにも変なのでもうちょっと聴いてみようかと思うぐらい変だった。

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