被災地の日本酒を飲む。

大したことは出来ないが、せめてもと、被災地の日本酒を買って呑むよう心がけている。
10代の終りからウィスキーを中心にひどい呑み方をしていて、一転結婚してからは宴会の場などを除いて全く呑まなくなったので、今ではすっかり弱くなった。食事時にビールを呑む習慣も無く、たまにワインや梅酒を買ってくる他、日ごろ家にはアルコール飲料は全く無い。であるから、夕食のときに小さなグラスに1杯を味わう程度だし、ダイレクトに被災地にお金が回るわけでもないが、多少なりとも経済活動が被災地に波及していくと良いなと思う。
以下、飲んでみた酒のメモ。学生時代に「桃川」とか「杜氏の華」と言った地酒をいきがって呑んで見たりしていたものの経験に乏しく、ライ・ウィスキー、バーボン・ウィスキー、テキーラ、ジン、ペルノーの順で酒を好む人間の適当な感想であるから、日本酒のレビューとしては役立たず、余人の参考にはなるまい。

最初はこれ。
浦霞 純米なま酒しぼりたて

<リンク先は浦霞の別商品>
原料米:まなむすめ
精米歩合:65%
日本酒度:+1
酸度:1.5
アルコール分:17~18%
産地:宮城県 佐浦
難波高島屋で1本だけ残っているのを発見し購入。濃厚でやや甘く、元々ウィスキー好きで日本酒をあまり飲んでいない身には、如何にも日本酒を飲んでいるなあと言う味わいで美味い。しかし濃厚さゆえ家内は「無理」とのこと。後味がしっかりしているので色々な食べ物には合わない気がするが、不思議なことにこいつを一口やってから食べると米飯のうまみが引き立ち、米を替えたのかと思ったほど。

続いて。
あさ開 南部流手造り大吟醸

原料米:岩手県産酒造好適米
精米歩合:麹米50% 掛米50%
日本酒度:+4
酸度:1.35
アルコール分:15~16%
産地:岩手県
近所のヤマザキストア兼酒屋で。4合で5千円超と言うえげつないのを勧められたが東北産ではなかったのでパスし、店にあった唯一の東北産であるこれを選んだ。
「純米」と付かない「大吟醸」は、醸造アルコールを添加してあるわけで、本来の日本酒ではないが、アルコール添加には功罪、賛否両論あるらしく、浅学な身には判断できない。ただ、アルコール添加の産物とされる芳香(酒中に生まれた水に溶けない物質が添加したアルコールに溶け出して香るらしい)、そして、さっぱりとした味わいはよろしい。すいすいと呑める。家内も「これはまだ何とかなりそう」とのこと。

さらに
大七 辛口生もと

原料米:五百万石
精米歩合:扁平精米
日本酒度:+7
酸度:1.4
アルコール分:15~15.9%
産地:福島県
リニューアルオープンした梅田大丸、また心斎橋大丸にも寄ってみたが岩手、宮城、福島の酒は店頭に全く無く、これを高島屋で見つけた。生もと造りの本醸造酒。純米でも吟醸でもない。名前の通り辛く、甘みはほとんど感じないさらっとした酒で、アルコールのエッジが立っている。香りも悪くは無いが控えめだ。味の濃いものを食べるときに口中を引き締めてくれるだろう。家内は「アルコールの味」とのことでとても飲めなさそうだった。

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