このところ聴いているマーラー、ショスタコーヴィチ(2)。

タワレコオリジナルをもうひとつ。
マーラー:交響曲第2番「復活」/ショスタコーヴィチ:交響曲第6番
ストコフスキーによるショスタコーヴィチ6番とマーラー2番を無理やりカップリングした、ありがたい2枚組。
マーラーから聴くと、まず録音は問題なしだが、同じオケのショルティとの録音から7年後にしては、やや曇って詰まった感がある(逆にショルティ盤のDECCAの録音が、抜け感に優れているということだろう)。しかし演奏はエネルギッシュで、90歳代の指揮者とは思えない。「原光」でのファスベンダーは抑制された中にしっかりとした強さを秘めており、続く終楽章は声楽部が控えめでオケが勝っているが、それが圧力となって終りまで力強さを失わない。クーベリックやノイマンの全集では終楽章中盤以降が優しく軽やかに転じてしまうようなところがあり、滅びたものが浄化され復活する様としてはそういう解釈も正解なのだろうが、物足りなく感じてしまう。この録音、あるいはクレンペラーやショルティも同様だが、ごつごつしたままの方が好みだなあと再確認した。
ショスタコーヴィチの6番は、まともに聴くのが久しぶりで細かいところを忘れているが、ハイティンクやコンドラシンと比べるとあまり溜めを作らず飄々と進んでいく印象。しかし60年代後半のシカゴ響はすでにパワフルでけして軽くはならず、タコさんらしい重苦しさがちゃんと付き纏う。ともあれ、他の手持ちの演奏を聴きなおさねばならないと感じた。

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