Documentsのマーラー全集。

Documentsレーベルから格安のマーラー全集がリリースされている。10番アダージョと大地の歌まで含む11曲で10枚組みで1千円ちょっとという価格は衝撃的だ。中身は、1940~50年代のモノラル録音ばかりだが、単独で色々なレーベルからリリースされている1952年ワルター指揮VPO&キャスリーン・フェリアーの大地の歌をはじめ、なかなか充実していそうなので入手した。半分ぐらいは苦手なライブ録音だが、仕方ない。家内のための映画DVDとあわせ、3月いっぱいは売上の一部を震災復興の募金に回すというHMVオンラインで購入した。



ラインナップを眺めると、1番と10番が1枚に、3番が2枚に渡りその2枚目の余白に4番を収め、残りは全て1曲1枚。うん、やっぱりマーラーは今ほど長く遅く演奏するものではなかったのではないか、と、勝手にうなずく。順番に聴いていくとして、楽しみなのはコンセルトヘボウ・オーケストラ、フェリアーと組んだクレンペラーの2番。そしてハンス・ロスバウトの9番も。
前にも書いたが自分としては9番で描き出されるのは単純な死ではなく、平安、涅槃の境地だと思っている。だから多くの人がこの名曲で癒されれば良いのにと思う。そして、わが身を振り返っては、平穏無事な環境でそれを甘受できるということを噛み締めねばならない。

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