最近読んだ本。

フリーマントルを続けたところで手持ちの未読本が尽きた。


「消されかけた男」のチャーリー・マフィンシリーズ。以前は書店にたくさん並んでいたが、ほとんど絶版のようで、第一作からずいぶん間の開いたこの作品ぐらいしか新品では手に入らない。で、ずいぶん間が開いているのでその間のチャーリーの身に起きた変化が判らぬまま読み進めねばならずちょっと戸惑った。うかうかしていると騙されるので登場人物それぞれを疑いながら読み進めて、それでもああ、そういうことかと言う場面があってまずまず面白かった。


チャーリーが出てこないフリーマントル作品。なかなかスリリングなのだが、普通なら引っ張ってじわじわと演出するだろうところをあっさりと行ってしまったりしていて、かなりドライなストーリーになっていると感じた。正直、ややえぐいお話で、けして楽しくは無い。


家内に借りて読み進む。家には全巻揃っていないので、そこまできたら続きは自分で買うことになるだろう。これは原作がある作品で、原作の出来も良いのだろうが、描かれているのは松本大洋作品的な人物像であって、これまでの松本大洋作品の世界観に通じている気がしてならない。そんなことは兎も角、やはり松本大洋は良い。素晴らしい。

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