NAXOSのエルガー交響曲全集、など。

昨年末からプロコフィエフとエルガーばかり聴いている。


未完の第3番の補筆、トーマス・ペイン版を含む交響曲全集。といっても、別々にリリースされた3枚を紙箱に収めた仕様だ。
エルガーの交響曲はやや冗長に感じていてディスクを買うに至らなかったのだが、他の曲でようやく魅力がわかりかけてきたところなので、熱の冷めないうちにと入手した。バルビローリやボールトといった定番を選ぶべきなのだろうが、3番を含んでいるこのセットにした。
どの曲も風格があり、いい旋律があちこちにちりばめられ、堂々として如何にも交響曲らしい押し出しを感じる。その一方で、主題の使い方だろうか、全体に散漫でもある。やっぱり、なんとなく冗長に感じる。しっかりと全体にわたって聴き所を設けてこちらの意識をひきつけてくれるとよいのだが、これは歌謡曲とかロックとかヴォーカルの歌う主旋律が明確な音楽で育って来ている私自身の素養のなさに因るところもあるだろう。
とはいえ、昔のNAXOSにあったような曇った感じは全く無いクリアな録音で、特に管の響きが美しい。3番の終楽章など、雄雄しい旋律が鮮やかな音で立ち上がり、はっと目が覚める。


クーシスト兄弟による、ヴァイオリン・ソナタ集。兄弟揃ってヴァイオリニストなので、「二つのヴァイオリンのためのソナタ」が冒頭に収録されている。次いで兄ヤッコによる第1番、弟ペッカによる第2番。なぜかDVDドライブがこのディスクを読み込んでくれず、妻のマシンでWMAに変換した。ドライブとの相性だろうか。家中SONYドライブばかりになるのもつまらないのであえてLITEONドライブにしてみたのだが。
曲自体では、二つのヴァイオリンのためのソナタ」が、ちょっと前衛的でとっつきにくさはあるものの、なかなか同じ編成のほかの曲が見当たらないこともあって絡まり具合など面白い。

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