最近聴いたCD。


声楽はあまり得手ではないのでおいといて、エルガーの主要作品もこれで一通り網羅できた。切れの良い演奏で録音も問題なし。演奏のマッジーニ四重奏団はイギリスの楽団で、録音はNAXOSレーベルにイギリスものをあれこれ残している。ロンドン市内のブルネル大学という学校で、定期的なコンサートや授業を行っているようだ。それにしてもNAXOSはイギリス音楽に力を入れているようだが、何故だろう。香港が拠点だからなのか。
こうしてあれこれ聴いてみて、やはり、エルガーの最高傑作はチェロ、ヴァイオリンの両コンチェルトではなかろうかとつくづく感じた。交響曲の感想に書いたように、どうも、聴き所が散漫で、追いかけ辛い傾向があるように思う。協奏曲の場合は、独奏楽器が入ることで、一本筋が通ると言うか、何と言うか。


弦楽四重奏曲2曲、オーボエ五重奏曲、ヘブライの主題による序曲を収めた室内楽集。プロコフィエフの作品と言うのはどれもCDの選択肢が余り多くないのだが、特に室内楽はこのディスクの他にほとんど無く、貴重な存在と言っていいかもしれない。ちなみにこれと一緒に「シンフォニア・コンチェルタンテ」を取り寄せようとしていたのだがそっちは在庫切れでキャンセルした。


「ドラティの芸術」シリーズの中の一枚。チェコとアメリカ、両組曲が一枚に収められているディスクは余り無く、特にアメリカ組曲の選択肢が乏しい中、これはまさにドンズバなCDだ(弦楽セレナードと管楽セレナードなんかの場合も一枚になってくれているほうが、網羅的に揃えていくにはありがたいのだが、余り無い。大抵は弦楽の方だけ、チャイコフスキーと組み合わせられている)。これが入手しやすい国内盤で出ているのは有難い。
それは兎も角、何はともあれ交響曲、そしてチェロ協奏曲、それから弦楽四重奏曲「アメリカ」、スラブ舞曲といった人気曲ひしめくドヴォルザークの作品の中で、脇役と言うべきこれらの管弦楽曲はなかなかに素晴らしく、少なくともいくつかの交響曲よりは遥かに良くまとまっている気がする。

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