このところ聴いたCD。

相変わらずクラシックばかり、それも、エルガーばかりになってしまった。

エルガー チェロ協奏曲,他
ソロ:ソル・ガベッタ
指揮:マリオ・ヴェンツァーゴ
オケ:デンマーク国立響
品番:RCA 88697630812

古い録音の廉価盤を買うことの多い自分としては珍しく、2010年リリースのCDを購入。前々から手元に置いておきたい曲ではあったが、定番となっているジャクリーヌ・デュプレの演奏はどうにも彼女自身の壮絶な人生が圧し掛かってきて重く感じ、他の演奏で良い録音は無いものかと探していて、ネット上でのレビューを参考にこのディスクを選んだ。
息遣いまでしっかり収められた明晰な録音で、ソロ、オケ、指揮者すべて初めて聴く組み合わせだが非常に良い。チェロは時として軽やかでもあり鋭くもあり、渋いところからそうした切れ込むところまで、表情に幅のある演奏でエルガーの節回しを力強くかつ美しく謳い上げている。
「愛の挨拶」やドヴォルザーク、レスピーギの小品も充実していて満足感が高く、さらにラトビアの現代音楽作家ヴァスクスの作品を収めた特典ディスクとの二枚組みだが、この特典の方はやはり現音らしい晦渋さでなかなか親しめそうに無い。

エルガー ヴァイオリン協奏曲
ソロ:ニコライ・スナイダー
指揮:サー・コリン・デイヴィス
オケ:シュターツカペレ・ドレスデン
品番:RCA 88697605882

こちらも新しい録音で、何となく選んだが、ソロもオケも堂々たる演奏で満足できた。Youtubeでヒュー・ビーンの演奏を聴いて枯れた味が気に入っているのだが、それよりエネルギッシュかつ切れ味鋭く、また違った魅力がある。イギリスの名匠の指揮、イギリスではなくドイツとはいえ名門のオケをバックに、デンマーク出身のヴァイオリニストと言う組み合わせ。

朝の歌~エルガー作品集(ヴァイオリンソナタ,他)
ヴァイオリン:加藤知子
ピアノ:江口玲
品番:DENON CREST1000 COCO-70803

ヴァイオリンソナタが欲しくて購入。これもYoutubeにヒュー・ビーンの演奏が上がっていて、秋の午後のようなやや枯れた非常に素晴らしい味わいなのだが、店頭には無い、というか、この曲自体あまり選択肢が無いというかほとんど見かけない。故にこのディスクは貴重な、ありがたい存在だ。加藤さんの録音では同じDENONのイザイの無伴奏ソナタ集を持っていて特に可もなく不可もない感じだったが、それは寧ろ曲と奏者あるいは聴く私との相性だったようで、この名曲に関しては文句が無い。

コメント

人気の投稿