面白すぎるドン・ウィンズロウ。

冬休みにでも読もうと思っていたドン・ウィンズロウの「フランキー・マシーンの冬」だったが、ちょうど未読本が尽きたので手を出したら、上下2巻、600ページ超を、あっという間に読み終えてしまった。

老いた元(?)殺し屋が理由もわからぬまま命を狙われて、圧倒的なスピード感で過去と現実が入れ替わり描かれながら、引き金が引かれ、硝煙が漂い、主人公は理由へと近づいていく。前作「犬の力」がごつごつした巨大な岩山だとしたら、この作品は曲がりくねった急流だ。どちらも面白い。読み応えがある。しかし、この作品の、読むものを一気呵成に読み進まずにはいさせない求心力は、ウィンズロウの他の作品を圧倒しているように思える。

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