プロコフィエフの交響曲全集。

ありがたいことに今時は何か買おうと思うとたいていの場合レビューを参考にすることが出来る。プロコフィエフの交響曲全集を入手しようと思って前々から悩んでいたのだけれど、あれこれレビューを読ませていただき、それで余計に迷うこともあるけれど、情報は無いよりあるに越したことは無いわけで、大いに参考にさせていただいて、ヴァルター・ヴェラー指揮のものを選んだ。
安価、と言うのもこの全集の魅力のひとつだったが、ほかの候補がどうやら一癖二癖ありそうだったりするなか、至極真っ当な解釈、演奏であるらしいとのことが決め手になった。ほかの全集だと、4番が原点版と改訂版両方収められていたりして、魅力に感じていたけれど、そこは諦めた。

70年代のアナログ録音で、鮮度は新しいものに譲るだろうが、古さを感じることは無い。寧ろ鮮やか過ぎないので、2番、3番あたりの不協和な部分が先鋭になりすぎず、落ち着いて聴くことができた。もったいないのは5番で、第一楽章の大太鼓の音がぐしゃっと潰れているのが、イヤホンだとはっきり聴き取れてしまう。プレヴィンのディスクよりは聴きどころが明示的で馴染みやすいと感じるだけに、ちょっと残念。

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