ラトル指揮のマーラー第7番。

録音はライブだがなかなかシャープでEMIらしくない感じ。第1楽章の出出しは探りを入れるように慎重に始まるが、3番を聴いて傾向を予想した通り、その後ははっきりくっきりメリハリの利いた楽しみやすい演奏になっている。



全5楽章、真ん中の第3楽章を中心に対称形になった構造で指揮によっては80分を越す大曲だけに、じわじわゆるゆるやられるよりは、ラトルのこのアプローチのように小気味良くやる方が、終りまで飽きさせず、良いのではなかろうか。バーミンガム市交響楽団は、ラトルとともにメジャーに成って行った訳だが、コンビを組んで11年目のこの録音ではもう堂々としたものだ。

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