EMIのマーラー全集、聴き始め。

まずは「嘆きの歌」とピアノ四重奏曲が入った1枚目から聴き始めたが、もう少し聞き込みが必要と考えて、MP3を作っておいた。そして、他の歌曲あれこれを、ながら聴き。フィッシャー=ディースカウや、キャスリーン・フェリアー、新しいところでイアン・ボストリッジなど。で、それらのうちの1枚が交響曲の6番と一緒になっているディスクだったので、第一楽章が始まってしまったのだが、これにびっくり。
遅い。恐ろしく遅い。
CDを回しているモーターの故郷か、それともCDのプレス時に事故でもあったかと思うぐらいに遅い。HMVの紹介記事で「遅い」とは書いてあったが、ここまで遅いとは思わなかったという程に遅い。

だが、悪くない。
ショルティを始め普通はもっとテンポが速く硬質に展開されるので、ザクザク刻まれるような深刻な主題に焦らされるというか、焦燥感が募るのだが、それが無い代わりに、この演奏では不安感がじわじわと足元を侵食する。バルビローリの狙いか?
もちろん遅いので演奏時間は長く2枚組になってしまっている。第一楽章が終わったところでディスク交換、これでちょっと興醒めなのだが、こいつもMP3にして通勤の行き帰りに聴くとしよう。

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