オマケの収録曲が積み重なったような感じ。

EMIのマーラー全集が届いた。5月24日発売予定が26日にずれ、さらに遅延の連絡があって注文状況を確認したところ入荷予定が6月2日になっていたのだが、もう一度見に行くと5月26日に戻っていて、結局27日に発送された。予定より人気で数が足らなかったのか、アイスランドの噴火の影響で輸送に支障を来したのか?



交響曲11曲は1種ずつ。EMIでの録音を無難に集めた感じ。1番のジュリーニはEMIというイメージがわかないが、クレンペラー、バルビローリ、テンシュテット、ラトルはまさにEMIの代表格だろう。しかし、EMIレーベルで日本では人気の高いベルティーニによる演奏が含まれていない。ベルティーニの指揮は聴いたことが無いので少し残念だ。
一方、歌曲にはかなり力が入っている。
まとまってディスクになっていないような「若き日の歌」「三つの歌曲」、これはグラモフォンの全集でも同様に収められているが、当然網羅されている。角笛や若人は、フィッシャー=ディースカウや、ワルター指揮フェリアー歌唱と言った、歴史的に重みのある録音を意図的に選んでいるようだ。そして何より凄まじいのが、リュッケルト歌曲集をオケ伴奏とピアノ伴奏の2種収録し、しかもその中の「私はこの世に忘れられ」のみ取り出してさらに7種の異演(というより異唱?)を並べている。
マーラーの歌曲は、交響曲がCD2枚組になった余白にオマケで入っていたりすることが多いが、この全集では交響曲と対等以上の扱いと言えるだろう。16枚組みとちょっと気が遠くなる構成だが、まずは、「嘆きの歌」とピアノ四重奏曲の収められたDisc1から、ゆるゆると聴いていこう。

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