久々にクーベリックでマーラーを。

EMIの全集が届く前に、最近余り聴いていなかったクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団のマーラー全集をぽつりぽつりと聴いている。

2番はアナログ時代にワルター指揮コロンビア響のLPで馴染めず、この全集でもダメ、ノイマンの全集でもだめで、久々に聴き直したがやっぱり好きにはなれない。

一方、4番は非常に良かった。この全集の演奏では1番の第3楽章なんかが典型的だと思うのだが、ノリの良さというか、管がいかにも気持ちよく吹いていたり、勢いに乗ってテンポが微妙に動いたり。それで、この4番の不意の休止も唐突な転換も、ノリでクリアしていってしまうというか。
1番を振っている映像を見たことがあり、酔っ払いのおっさんが気持ち良さそうに指揮をしているとしか思えなかったのだが、指揮者とオケが一体になった陶酔感、あるいは高揚か恍惚か、そういったものがクーベリックの指揮の美質なのかもしれないと思う。

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