クレンペラーの大地の歌。

EMIのマーラー全集をMP3にし、まずは電車で大地の歌を聴く。クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団。歌唱はクリスタ・ルードヴィヒとフリッツ・ヴンダーリヒ。
まず、冒頭のテンポが、手持ちの録音たちよりも若干遅い。遅い分、堂々として、何と言うかコクがある感じ。それだけで、これはいいぞと思える。ヴンダーリヒの歌が入って来て、オケとのバランスは、やや歌唱の方が大き目だが、いい感じで声が聴き取れる。全体に、リマスタリングのおかげか、なかなかクリアな音質。昔のEMIの録音だけに、うっすら紗がかかったようなちょっとくぐもった感じを予想していたのだが、いい意味で裏切られた。
ルートヴィヒの歌唱も、太すぎず、また、エッジが刺さらない感じで、特に終曲など力強くも五月蝿くならず心地よい。



長年にわたって定番、名盤の地位を守り続けているのも頷ける。すると、昔LPで聴いていたワルターのはどうだったろうかと、そっちにも気持ちが動いてしまう。

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