あらためてブランドン・リーは惜しいと思う。

祝日。手持ちのDVDの中からブランドン・リーの遺作であり代表作でもある「クロウ」を見た。

クロウ - 飛翔伝説 - DTSエディション [DVD]

言わずと知れたブルース・リーの息子である。
最初の主演作は1987年の「ファイヤー・ドラゴン」、ヤン・スエとの共演作品だった。昔レンタルビデオで見たがなかなか安っぽい作品だった。

次が「バトルドラゴン」というよくわからん作品で、これも昔レンタルビデオで見て、なんでも"ドラゴン"とつければよいというものでも無かろうにと言う程度の作品だったが、アマゾンにDVDが1点在庫ありだったので注文してしまった。

バトルドラゴン 殺人レーザー兵器奪還!! [DVD]

その次は準主役だが「リトルトウキョー殺人課」という、あのドルフ・ラングレン主演のバカ映画だが、この作品でのブランドンのアクションは非常に素晴らしく、ドルフの剛に対してしなやかな柔のブランドンが輝いて見えた。バーチャファイターのキャラクター、ジークンドーの使い手であるジャッキー・ブライアントの初期の動きの幾つかは、ジークンドーというよりもこの映画でのブランドンのアクションを取り入れているように思うのだが、気のせいだろうか。

そして、ようやく、低予算ではあろうが、なかなかよくまとまった主演作「ラピッドファイヤー」が生まれる。俳優として一皮向けた気がする。アクションにしっかりジークンドー的な動きを取り入れているところに、父の影を無理に払わずとも、受け継ぐものは受け継ごうという、ふっ切れた様子が窺える。天安門事件をちょっとだけ絡めたりして、ドラマとして厚みを増そうとがんばっているあたりも好感が持てる作品だ。



そしてこの後に「クロウ」。撮影中に何故か銃から実弾が飛び出して、ブランドンは撃たれて亡くなった。撮影用の銃から実弾、それは父の未完の作品「死亡遊戯」の作中の出来事でもあったのは奇妙な因縁だ。
学年で言えば同い年なので、生きていれば、ブランドンも中年だ。果たしてどんな俳優になっていただろう。返す返すも残念だ。

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