サマラフィルのボロディンの交響曲など。

Arte Novaレーベルには、高名な大指揮者と名門オケではないけれど、なかなかにいい録音がある。ロス・ポプルとロンドン・フェスティバル管弦楽団という、自分にとってはなかなかいい発見があったわけだが、ロシア系では、このアルバムで指揮を執っているサムエル・フリードマンという人がよく目に付く。彼の録音では、ロシア・フィルというオケとのカリンニコフの1番と、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲2曲のディスクを持っていて、メンデルスゾーンに関してはピアノのアンドレイ・ピサレフの演奏が良いこともありなかなか気に入っている。で、今までちゃんと聴いたことのないボロディンを聞こうと思い立った時に、価格が安いこともあってフリードマン指揮のディスクを選んでみた。



ボロディン 交響曲第2番他
指揮:サムエル・フリードマン
オケ:サマラ・フィル
品番:Arte Nova 74321304572

上記二枚とは異なりこの録音は、オケがサマラ・フィルとなっている。ロシアの地方都市のオケのようだが、演奏は悪くない。メインの交響曲第2番は、楽曲としてはボロディンの数少ない交響曲の中では代表作とはいえ、随所にきらびやかな瞬間はあるがやはり全体としては佳作どまり。中央アジアの草原にてはただただ茫漠と柔らかく草を撫でる風の様であり、名曲だったん人の踊りは、静から動へ、また静へ、ダイナミズムに溢れていて、録音が良いこともあり、このあたりはなかなか聴き応えがあった。あと、グリンカの曲がオマケで入っている。

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