読んでおきたいハードボイルドノヴェル。

ロバート・B.・パーカーが亡くなったそうな。
「初秋」「失投」あたりは読んだが、どうも、主人公スペンサーの手の込んだ料理を作ったりワインに詳しかったりと言うあたりが好きになれなかった。リュウ・アーチャーはいわゆる「TVディナー」、冷凍のプレートを温めて夕食を済ませていたし、ミロやカート・キャノンや禁酒前のスカダーは、ワインなんて飲まなかった。
故に、スペンサーものの大半は読んでいない。

じゃあどんなのが面白いのか。ハードボイルドノヴェルの厳密な定義はともかく、自分が人に薦めるなら、というリストを置いておく。チャンドラーに馴染めず、ペレケーノスがつまらないと感じる人間のリストであるから、あてにはなるまいが。

ローレンス・ブロック
「聖なる酒場の挽歌」ほかスカダーもの
「殺し屋」ほかケラーもの

ジェイムズ・クラムリー
「酔いどれの誇り」「さらば甘き口づけ」
*年を経てだんだんと登場人物が荒み、暴力的になっているような気がする。

サム・リーヴズ
「長く冷たい秋」ほか、クーパーもの4作品

マーク・ショア
「俺はレッド・ダイアモンド」ほか3作品
*絶版である。小林信彦さんの説をもじれば、ハードボイルドノヴェルのパロディは立派なハードボイルドノヴェルになっていなければならないわけで、そうなっている。

エリック・ガルシア
「さらば愛しき鉤爪」ほか3作品
*これもパロディではあるが素晴らしい。

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