通勤の友、その後。

しばらく読まずにいることもありながら、ある程度の期間日々本を読んでいると、今度はしばらくは読まずにいられなくなるもので、本が切れる恐怖感が静かに忍び寄ってくる。たいていどこかで切れ目は訪れるのだが、そのきっかけは何だろう、わからない。



まず金庸の「天龍八部」。金庸作品の文庫化は、たしかこれが最後だったと思う。
文庫化を待っていて原作未読でチャンネルNecoでの中華ドラマを観てしまい、まとまりの悪さに萎えてしまった作品だが、原作はどうなのだろう。まだまだ導入部といえるこの第一巻では、今のところ綻びは見えない。



昨年末に読んだ「渚にて」に続いて、ネヴィル・シュートのもうひとつの代表作である「パイドパイパー」を。淡々と運びつつ時にドキッとさせられる、アクションのない冒険小説。高潔な、気高い魂と言うものの尊さを思い出させてくれる。

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