私家版名作選、ロックの場合。

私的名盤、クラシック以外。というかロック系。

・エアロスミス「Pump」
ドラッグやら脱退やらでどん底にいたバンドが、心機一転復活を遂げたのが前作「A Permanent Vacation」、そして脂が乗ってきたところで、続いてこのアルバムをリリース。シングルカットされた「The Other Side」をMTVで観て聴いてぶっ飛んだ。終曲「What It Takes」も最高だ。エアロ怒涛の進撃は、この後「Get a Grip」「Nine Lives」と続いていく。偉大なバンドの巨大なマイルストーンだ。
パンプ

・ザ・フー「Who's Next」
普通にアンケートとか評論家のランキングでも名盤に選ばれるはずで、ことさら言い立てることも無いが、「Baba O'Riley」「Behind Blue Eyes」「Won't Get Fooled Again」と3曲も大名曲が入っている時点でとんでもない名作。エントウィッスルの「My Wife」も素晴らしい。しかし個人的にはそれら以上に2曲目の「Bargain」が飛びぬけてかっこいいと思う。
フーズ・ネクスト+7

・ザ・ビートルズ「Revolver」
楽曲自体は初期の方が好きだが、アルバムとしてはこれに尽きる。
Revolver

・ジェフ・ベック「Guitar Shop」
ヴォーカル排除、フュージョン志向、機械いじり好きなど、ベックの偏執が昂じたのか、安っぽいBGMみたいにも聴こえる曲が続いていたが、このアルバムで完全に突き抜けた。ジャンルを超えて新しい音楽に昇華した。金字塔とはまさにこのことだ。
ギター・ショップ

・RHCP「Californication」
「Scar Tissue」、ジョン・フルシァンテのギター。それだけで十分。神。脱退は残念だが、続けていてもこのアルバム以上のものは出てこなかっただろうという気がするので、それはそれでよかったのかもしれないと思ったり。
カリフォルニケイション

以上、持っていて、聴いているもの。下は、アナログ時代に持っていて、CDになって買いそびれているアルバム。買った方がいいかなと思いつつ、これ買うんなら他に先に買う物があるでしょ、とも思う。

・ジョン・レノン「Rock'n'Roll」
カヴァーアルバム、それも、権利やお金のトラブルでいやいやながら作ったとか、夫婦喧嘩して一人で西海岸に行っていた時期だとか、たまたまピート・タウンシェンドが尋ねてきたけど偏屈なレノンさんは会わずに追い返したとか、色々なエピソードに彩られている作品だ。しかしそんなことは置いといて、"頭が悪くなりそうなきれいごとのメッセージを歌っていない時の"ジョン・レノンの歌声には、無上の価値があるような気がする。イントロのギターカッティングだけ聴いても泣ける「Stand By Me」はもちろんだが、「Bring It On Home To Me」「Just Because」はさらに素晴らしい。中身がどうでもいい色恋沙汰だからこそ、ポップやロックンロールは素晴らしいのかもしれない。
安全な日本で、自分の名前を使って、平和のためだの何だのと言うコンサートを開いている人たちのことを、あの世でどう思っているのだろうか。商売上手だな、とか、そんな感じだろうか。でも本人も高い税金いやさにアメリカへ逃げたのだろうし、同じ穴の狢か。
Rock 'n' Roll

ジョン・レノンをどう捉えるか、若いころと比べて、随分と変わってしまった自分に気がつく。

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