私家版名作選、本の場合。

一年を振り返ってよかった本を挙げようと思ったが、どうも昔からの習慣で同じ作品を読み返していることのほうが多かった。そんな何度も読み返している小説を挙げるとこうなる。

水滸伝(岩波文庫、吉川・清水訳)
笑傲江湖(金庸)
酔いどれの誇り(ジェイムズ・クラムリー)
ストリート・キッズ(ドン・ウィンズロウ)
俺はレッドダイヤモンド(マーク・ショア)
指輪物語(トールキン)
新しい天体(開高健)
麻雀放浪記(阿佐田哲也、特に第4部「番外編」)
唐獅子株式会社(小林信彦、連作短編集として)
信長(坂口安吾)

ちょっと違うケースとして、"マット・スカダーもの"(ローレンス・ブロック)
というのもある。単体の作品でなく、シリーズとして読み続けている。
それにしても、これらに肉迫する作品になかなか出会えない。

そして、漫画はこんなところだろうか。

寄生獣(岩明均)
マカロニほうれん荘(鴨川つばめ)
どら猫ロック(鴨川つばめ)
サイボーグ009・地下帝国ヨミ編(石森章太郎)
フィルムは生きている(手塚治虫)
エースを狙え!(山本鈴美香)

こちらも、凌駕する作品が出てこない。ジャンル、雑誌が細分化されてしまっていることで、目を通していない傑作がかなり多くなっているのだろう。
それはさておき、亡くなった母が生前、郷里の家にあった私の手塚、石森作品その他のコミックスを全て捨ててしまったのが今でも悔やまれる。「新撰組」とか、「フライング・ベン」「ナンバー7」とか「W3」とか、どれもこれも名作だったのに。

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