ハイティンクのショスタコーヴィチ、11番、12番。

三連休だがどうもしんどさが抜けず、雨も降ったりで、結局全く走らなかった。買い物に出たぐらいで、後は普段あまり聴かないCDを掘り出して聴いたりしていた。

このところNHKの音楽番組では、ショスタコーヴィチがちょくちょく取り上げられる。バティアシュビリのヴァイオリン協奏曲第1番は熱演でネット上でも大評判であったし、音楽探偵アマデウスでの5番の解説はなかなか面白かった。そのあたりは置いておいて、聴いていたのは、交響曲の11~14番。ハイティンクのショスタコーヴィチ全集から。




久々に聴いて、声楽入りの13番、14番は何度聴いてもいまいち馴染めず今回もそうだったが、11番12番はなかなか。1905年、1917年と言う副題から、どうしても革命賛美、国家体制礼賛のために仕方なく作られたような印象で、いまひとつ評価し難いし実際に低評価の2曲だが、悪くないなと思った。
ハイティンクの全集は、基本的に録音が良好で、演奏も堂に入ったもの。かつての「西側」での、最初にまとまった録音ではなかったか。奇をてらわず、故に面白みがないといわれがちなハイティンクだが、ロシア(というより「ソ連」)的爆演でもなければ現代音楽的な晦渋さもない、ニュートラルな良さがあるような気がする。だからこそ、これらのような、色眼鏡で見てしまいがちな曲においても、楽譜由来の本来的美質が発現されるのではないだろうか。

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