内田光子のベートーヴェン。

内田光子の音楽をちゃんと聴いたことが無かった。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲も然り。
タワー難波店で全集がお買い得になっていたので購入。どこの店でも今やオンラインの方が買い物が楽な上に在庫も豊富だが、店頭在庫がいい感じで見つかったりすることもあるので、時々のリアル店舗通いをやめる気は無い。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集（c/w：創作主題による32の変奏曲）
指揮：クルト・ザンデルリング
オケ：バイエルン放送交響楽団,コンセルトヘボウ（3番,4番）
ソロ：内田光子
品番：Philips 4756757



録音良し、伴奏良し、ソロは初期の曲は繊細に瑞々しく、3番5番あたりは堂々としている。特に3番、深刻で大げさな第1楽章など、ちょっと前にCATVで観たバレンボイムの弾き振りと比しても十分に伍する雄渾さでかつ美しい。
ちなみに外側には「Philips」の表記だが、盤面には「Decca」ロゴしか入っていない。DGを加えてこの名門3レーベルはとっくに同じ会社になっているわけだが、このようなケースは珍しいと思った。合従連衡ならまだ聞こえがいいが、業界再編とか買収とかそんな言葉を思い浮かべると少しやるせない。