N響アワーにて若杉弘さんのマーラー。

7月21日に亡くなられた指揮者の若杉弘さん。我が家にはDENONからリリースされている武満徹のディスクが2枚あるきりで、しかも、曲が曲だけに、しょっちゅう聴くものではないから、それほどおなじみではなかった。
今日のN響アワーでは、人となりの紹介や過去の演奏が視聴でき、なるほどすばらしいキャリアだったのだとただただうなずくばかりだった(「ペレアスとメリザンド」が話題だけで流されなかったのは残念だった)。
最後に流れたのが2006年のN響定期公演から、マーラーの9番、第4楽章。もうこの曲に関しては、曲そのものが至高の存在であるわけだが、手の長いショルティにも似たシルエットから繰り出される柔らかな指揮ぶり、オケの方々の引き締まった表情、そして出てくる音の滑らかさ、きめの細やかさ。なかなかに素晴らしく、録画を仕掛けていなかったことを悔やみかけたが、調べるとBS-Hiで8月9日の朝6時から、このときの演奏全体の録画が放映されるようで安心した。

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