サヴァリッシュのベートーヴェン交響曲全集。

アナログ時代にスイトナー指揮シュターツカペレベルリンの5番6番を聴いて余りの地味さにいまいちベートーヴェンが好きになれず、CDになってからはワルター指揮コロンビア響の全集を買ってみたが印象変わらず、それは何故かと考えるとやはり時代が違うと言うことに尽きるのかもしれない、と、今にして思うに至った。特にマーラー、ショスタコーヴィチあたりと比べるとオケの編成面が違う。楽器の種類も数も。それに曲想も、時代を映していることだろう。退廃も大戦も共産主義もまだ影を落としていない世界。

まあ、とにかく(モーツァルトほどではないにせよ)やや苦手なベートーヴェンだが、何とか理解を深めたく、溜まったポイントがあったので現金をちょっと足して新たに全集を購入してみた。
いつの間にか「ベーレンライター版」という新解釈の楽譜が出てきていたり、古楽器、ピリオド奏法などと言うのも花盛りのようだが、独墺系本流の指揮者がそれらの影響も踏まえて世界最高峰のオケとともに挑んだ演奏、サヴァリッシュ指揮コンセルトヘボウのセットを選んだ。

ベートーヴェン 交響曲全集
指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
オケ:コンセルトヘボウ・オーケストラ
品番:Brilliant BRL92766



まずは、ワルター盤で4楽章以外はすばらしいと思えた第9番からじっくりと聴いていこう。

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