ノイマンのベートーヴェン第9番。

チェコが民主化を成し遂げた1989年の「ビロード革命」直後に行われた記念コンサートのライヴ。別にライヴ盤を欲しているわけではないのだが、このところ第9を入手するとライヴ盤である。

ベートーヴェン 交響曲第9番
指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
オケ:チェコフィルハーモニー
歌唱:ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、アンネ・イェヴァング(A)
 ギュンター・ノイマン(T)、アルトゥール・コーン(B)
 チェコ・フィル&合唱団(合唱指揮:ルボミル・マトル)
品番:Supraphon SU3457



1971年の「大地の歌」でもそうなのだが、ノイマン&チェコフィルは、ライヴだと結構快速、パンチの効いた演奏をする。会場も、大地の歌と同じくスメタナホールであり、まろやかなドヴォルザークホールではないためか、しなやかでふくよかな美質よりは、大曲らしい堂々たる響きが前面に押し出されている気がする。
第4楽章、歌に入る前あたりで少し統制が乱れるような感じもあるが、オケもベニャチコヴァーをはじめとする歌い手達もこの歴史の転機に全身全霊を傾けており、神々しい。

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