ライプツィヒ時代のノイマンのマーラー5番、7番。

ライプツィヒ時代のノイマンのマーラー、続いて5番。冒頭のトランペットが、かなり控えめに入ってくる時点で、まずは特徴的に思える。
これがショルティ&シカゴならもうちょっと強め大きめ。クーベリック&バイエルンならもっと野放図。晩年のノイマン&チェコフィルでは、この録音と傾向は似ているが、ミロスラフ・ケイマル氏の圧倒的なパワーに裏打ちされ、ソフトでまろやかでありながらも、力感のある響きになっている。
1964年にライプツィヒに着任して、前エントリーの9番は67年の録音、この5番は65年の録音ということで、まだまだ手探りなのかなという気がする。あせらず、のめりこまず、まずはじっくりと構えて、そっとスタートしたという感じだ。
そしてその後だんだんと興は乗りつつも、必要以上に強弱をつけすぎず、それぞれのパートの音をしっかりと引き出して曲を構築していく丁寧な仕事ぶりは、9番同様、後の録音と変わらない。ノイマンというのはこんなにすごかった(けして激しくはないが)のかと、若いころに聴かなかった我が身を恥じる(あるいは、若いころにこの良さは理解できなかったかもしれない)。

マーラー 交響曲第5番
指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
オケ:ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
品番:Berlin Classics BC0185502

Mahler: Symphony No. 5

同時に7番も入手した。日ごろめったに聞かないし、比較できる音源もほとんどなし。しかし、68年の録音で、指揮者とオケがお互いを十分に理解できているためか、全体的に大胆に、力強くなっているような気がする。しかしまあ、やっぱり7番は冗長な気がする。これは演奏ではなく曲のせいだな。

マーラー 交響曲第7番
指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
オケ:ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
品番:Berlin Classics BC32842

Gustav Mahler: Symphonie No.7 e-Moll

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