ジロはなかば過ぎ。

ミラノ以降、平坦ステージのスプリントはチーム・コロンビアのカヴェンディッシュが連勝。ペタッキはと言えば、チームのミッションがディルーカの総合リーダーの座の保持となっていたためだろうか、それほど思い切って勝負に行っていないようにさえ見えた。
そして昨日の山越え個人タイムトライアル。ディルーカがようやく総合リーダーの座を手放した。それによって今夜の平坦ステージをどうするのか、と考えてみると、

・総合リーダーの座はもう少し早い段階で、しかも、「最終的に脅威にならない選手」に明け渡しておきたかった(リーダーの座にいれば他のライバル全員にマークされる)。
・しかし、そうした一発屋的な勝利を挙げる選手が現れず、結局早い段階から、総合リーダーの座を守り、消耗させられることになってしまった。
・しかも、ここに来て総合リーダーの座を奪ったのは、優勝候補の一角であるメンショフであった。

となると、これからまだまだ続く山岳ステージでメンショフをやっつけなければならなくなったわけで、そこに向けてアシスト陣の体力を温存しておきたいだろう。ゆえに、チームとしてはペタッキのサポートに力を注げるようには思えない。一方のカヴェンディッシュを擁するチーム・コロンビアは、総合優勝を狙えるチームではないので、カヴェンディッシュのステージ優勝にチーム一丸となって臨んで来る。厳しい状況だ。

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