ジロ開幕。

いよいよ今日からジロ・デ・イタリアが始まる。イタリア国内を巡る、世界で一番熱い自転車レースだ。
大規模イベントとしてあまりにも整いすぎたツール・ド・フランスに比べると、格は落ちるかもしれないが、面白さは勝っている。何より、自国の最高峰のレースでの栄誉を目指して、地元イタリア勢が必死に走るからだ。選手の全体的なレベル、層の厚さにおいて、イタリアはフランスの遥か上を行く。そんなレベルの高い地元選手たちが、子供のころからの憧れのレースで、血眼になって走るのだ。

優勝候補は、ドーピング(未遂とされるが)での出場停止から本格復帰のイヴァン・バッソだろうが、いかんせん、ドーピングの影がちらつくのはいただけない。イタリア勢で対抗馬となるダニーロ・ディルーカにも薬の影が落ちている。
ブエルタ・ア・エスパーニャを加え、3大ステージレースすべての勝者となったスペイン人のアルベルト・コンタドールは、勝った時に必ずピストルを撃つポーズをとるのがあまりにもかっこ悪いので応援する気になれないなあ、なんて思っていたら今回は出走しないようだ。
他では、たとえばロシアのデニス・メンショフは好きな選手だがここでは勝てないだろうし、さて、誰を軸に3週間見ていくか。
願わくばイタリア勢の中から、ダミアーノ・クネゴにもう一度栄光を勝ち取ってほしいものだが、難しそうだ。また、弱小チームでアシスト陣の駒が足りないが、ステファノ・ガルゼッリにももう一がんばりを期待したい。

あと、スプリンターによる平坦ステージでのゴール争いは、やはりアレッサンドロ・ペタッキを応援だ。ファッサ・ボルトロチーム時代のペタッキの雄姿で、ステージレースを見る面白さに開眼させてもらった身としては、彼が出てくる限りは応援せざるを得ないのだ。

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