ヴォーン・ウィリアムズのチューバ協奏曲。

プレヴィン指揮の交響曲全集に入っていたヴォーン・ウィリアムズのチューバ協奏曲は、イヤホンで聴くにはちょっとつらい音潰れがあった。しかしなかなか面白い曲なのでいい状態のものを聴きたいと探してみて、取り寄せたのが、ドイツのワルター・ヒルガースによる演奏。

ヴォーン・ウィリアムズ 海の歌/チューバ協奏曲/交響曲第5番
指揮:ワルター・ヒルガース、ミヒャエル・ルイク(協奏曲)
オケ:フランクフルト・ブランデンブルグ州立管弦楽団
ソロ:ワルター・ヒルガース(Ba. 協奏曲)
品番:Genuin GEN86064

短い行進曲、協奏曲、交響曲と言う順で、CD1枚がコンサートのような組み立てになっている。ヒルガースさんは協奏曲以外では指揮をとり、協奏曲ではブカブカとチューバを吹き倒している。
この協奏曲、冒頭、なかなかに勇壮なオケの旋律に続いて「ボワッパラボワ~」とチューバが入ってくるあたり、ちょっとユーモラスであり、大河ドラマとか時代劇のオープニングに使えそうな、洋の東西を越えた土着性のようなものも感じる面白い曲だ。
途中にはカデンツァももちろんあったりして、全編に渡りブホブホプーと吹き鳴らされるチューバの丸くて包容力のある音と、折り目正しいピリッとしたオケの絡みが心地よい。

ヴォーン・ウィリアムズのチューバ協奏曲

なおヒルガースさんのオフィシャルサイトには日本語版が用意されている。日本で活動しているわけでもなさそうなのだが、どういうことなのか。親日家?

コメント

人気の投稿